弱者、踏みつけ強化政策

あきらかに湿度が下がって来たし、予報では「晴れ」が続いている。だが気象庁によるモンスーン明けの宣言はまだない。かってはセカンド・サマーと呼ばれた季節、カラッとした暑さに秋晴れが1ヵ月半も続くのが普通だったと言うのに、首都では靄のかかった中途半端な空が続いている。
今夏はインドの北西部山岳地帯で雨が多かったせいか、下流に当たるパキスタンの穀倉地帯、サトレジ川(インダス河の支流)では何度か洪水になり、すでに数十万人が被災。またまた小麦やトウモロコシなどの野菜が被害に遭っている。被災した人々の困窮は当然ながら・・日々、食べなければならないオバハンたちも野菜など食料品の高値にネをあげている。政府は「盗電」の取り締まりに躍起となり出したが、それこそ弱者救済ではなく弱い者への「踏みつけ強化政策」だ。貧しい者は死ね等と言うのか!など、怨嗟の声が聞こえて来る。
IMFによるパキスタン経済救済プログラム(デフォルト回避)に向け、パキスタン国立銀行は6月だったかに銀行金利を過去最高の22%に引き上げている。その前の1月にも、そして3月にも金利を引き上げていたと想う、これだけインフレが進んでいれば銀行などに預けていても実質目減りの一方だ・・パキスタン通貨で持っている人も辛いことだろう。そのせいもあってか??金相場はウナギ昇りの様相だ、元々一般庶民は銀行口座などを持てなかったから、大昔から金銀宝石を持つのを普通としているが。いま巷で賑わっているのは宝石店(金も扱う)のみだという、生活困窮者、電気代の支払いなど等に金銀宝石を売る人で。