便利なものは危険が多い

昨日、国際通貨基金IMFパキスタンへの金融支援として約30億$(4000億円)の融資を行うと決定。デフォルト寸前だったパキスタンは、これで当面(来年まで?)息継ぎが出来るようになった。とは言え、中国からの融資を過日、確実に受け取ったという現実。さらにはサウジアラビアからの融資をIMFが評価??しての息継ぎだから、借金が積み上がっただけとと言える。政治腐敗などにより富がごくごく一部に偏り(国家規模の道路建設・交通網の整備などインフラに予算を消費・収賄多々)その結果の延長で経済政策の多くは失敗だし、昨夏の大洪水やパキスタン通貨の凄まじい下落、インフレ、輸入制限などから素人のオバハンから見てもパキスタン経済が上向く予想は立て難い・・
融資と言えば、このところパキスタンでもオンライン融資が盛んらしい。パキスタンの銀行はある程度の生活レベル・中産階級以上でないと口座が持てない、だからお手軽なオンライン融資なるものがコロナ以降、流行っていると。パキスタンの携帯電話利用者は1億8000万(台)くらいだというから、簡単にアプリで申し込み、わずか数分後には入金があるという。だから銀行融資などが利用できないパキスタンの低所得層の間では「魅力的なオンライン融資を」利用する人が急激に増えているというのは理解出来る。我が家の子守オバサンの家も過日、電気代が払えないからとバイクを売って支払いに充てていた。電気代は昨年比倍になっているし払わなければ電気を停められるとあって、売るものがあればまだしも、無ければオンライン融資をチョイと利用ということになるのだろう。だがその実態は日本のサラ金どころではなく、高利子・暴力取立てで自殺者まで出ているとか。
日本でもオンライン融資は簡単な手続きで出来るらしいが、オンライン上で簡単に儲かる話や高額アルバイトなど等、簡単便利なものは危険!と一応疑ってみるべきだがな。パキスタンも中国からの融資・・ますます首が廻らなくなっていくのにな・・