電気代高騰への抗議活動

週末からパキスタン各地で電気代値上げと物価の高騰に対する抗議活動が起こり、政府は抗議活動が暴力化することを案じ出した。当たり前だと思う、IMFへの支払い条件を満たすためにエネルギー部門における構造改革の1つらしいが、2年連続で倍々の電気代値上がりだもの。オバハンは今まで知らなかったが公務員17級(高級公務員)~22級(次官クラス)、警察官の16級~22級や、電力会社勤務者は電気が無料なんだとか。早い話が貧しい人々や一般住民は捨ておかれ高級官僚と呼ばれる人々だけが恩恵をこうむっていたのだ。電力関係者によれば、国内での電力盗難の70~80%は大都市で発生、その金額は2億5000ルピーに上ると(日本円で約1億3000万円だが、この金額は毎月なのか年間なのかは不明) 大昔から大都市の下町など貧しい人々が暮らす地域へ行けば、送電線に針金のようなものを引っ掛け、屋内まで電線を引っ張り込んで使用している人が多いのは知っているし見てもいる。必要に迫られた生活の知恵とも言える。アメリカでは送電線から電力を盗む簡単な装置まで売っているから、もしかしたらガス圧が低くて煮炊き出来ない時に使用する、ガス吸引装置と同じように盗電の装置も市販されているのかも・・
で、本日、暫定首相のカカールは首相官邸において緊急会議を招集したと。このカカール氏、政治家になってまだ数年だが、この度は「軍」の後押しと言うかご意向・御威光で暫定首相に選ばれたとの噂だ。パッと見の温厚そう・やさしさというのは裏返せば「使いやすい・意のままになる」と上つ方が考えたとは、世間もっぱらの評判だ。今後を見守らないと何とも判断は出来ないが・・さもありなんと言え日が来るのかも!