消費者は電気代を払う以外に選択肢はない

電気代高騰に対する抗議デモが始まった直後の3日ほど前だったか、パキスタンの暫定首相は「48時間以内に対処(補助を出す)」などの声明を出した。が、暫定財務大臣は「国庫はカラであり、何の補助も出せない、無理である」と言明。
以降、次々と首相や大統領、国会議員、高級官僚・軍人、電力会社の高位にある勤務者、裁判官や判事など、はては退職者に至るまで(退職者は全額無料ではないが)電気代が無料だとの不公平な事実が報道され、高級官僚たちの特権が一般大衆に転化されているとして抗議行動はさらに熱を帯びて来た。暫定首相は、こうした特権こそを即時で停止するための会議をすべきだったな。ところが(オバハンの解釈が間違っていなければ)きょうになって暫定首相サマのおっしゃるには「消費者は電気代を払う以外に選択肢はない」と。物凄いなぁ暫定首相サマ・・つい3日前に出した声明は何処へ行った???
1年前の夏に電気代は倍になり、この7月からも倍になって低賃金者は毎月の給料と同じ額の電気代を払えず、中には自殺者も出だした。パキスタンはまだまだ大家族制度であり、仮に1家で2人3人が働いているにしても、電気代を払えば食べるにもカツカツだろう・・イスラーム教徒には自殺が禁じられている、にもかかわらず自殺者だ。電気・ガスだけで、家計にどれほどの負担がかかっていることか。日常生活が麻痺しているとの抗議、当然だ。明日から商店街もストライキに入るらしいから、きょうは勇気を出して??2週間ぶりにスタッフたちの食料などを買いに出たが、言葉なし。きょうの報道では「作付け面積の少なさを理由に、来年は砂糖が不足する」との報道だ、きっと買占めに走る業者があっと言う間に出るだろう。すでに砂糖は2年前の3倍にはなっていると思うのに。ネットで2~3年前の諸物価を調べてみた、調べたからといって何のタシにもならないのが分かっているのに・・
上位の中産階級者たちがパキスタンに未来は無いとして、国を出ようとするのは無理も無いと日増しに感じるな。