タリバーン政権

さて、アフガニスタン。国連は先週だったか、現タリバン政権下で女性が権利を剥奪されたままであることに「深い懸念」を表明、ジェンダーアパルトヘイトについて警告したと。それに対し暫定統治者であるタリバーン政権はアフガン女性たちに「快適で豊かな生活」を提供し、伝統的な抑圧から守るために措置を講じ、自由で尊厳ある人間としての女性の地位が回復された・・との談話を発表。だが一部の州では女性の労働(国連やNGOで働く)ことに対する規則をさらに強化していると言う。タリバーン政権が世界との良好な関係を切望してもあまりにも違いすぎる価値観、正義のありようを思えば、世界に受け入れられるのは難しい。
2年前の8月タリバーンは政権に復帰して以来、女性の高校・大学への進学を禁止、公園、ジム、公衆浴場などへの出入りも禁止、家を出る際には全身を覆うブルカ必須。「イスラーム体制を守り奉仕するのはタリバーン政権の共通の責任」とは言うものの、すべてイスラーム教のシャリアー(戒律)に従ってということだから、世界一般から見れば「どんな自由で尊厳ある女性の暮らしなのか?今までと何が変わるのか??」と聞きたい面がある。2年前の新生タリバーン政権が生まれた時には、海外で学んだ若い指導者たちが「国際社会で受け入れられるアフガンを作るために頑張るだろう」と期待をかけたオバハンだ。いま若い指導者たちには新しいアフガンを作れなかったことに対する忸怩たる思いがあるに違いない。

6月21日ー25日の外気温は呼吸するにも辛い熱波だった。イスラマバードの公立病院では熱中症で緊急搬送された4人がエアコンなしの対応で亡くなったとも。本格的なモンスーンはまだだが、それでも昨日の雷雨では死者があちこちで10人ほどと。遠雷から始まり徐々に近づいて来る雷には心の準備が可能だが、いきなりのガラガラ・ドッシャーン雷は怖い。昨日に続いてきょうも雨模様、気温は一気に下がって体感温度33℃、これなら普通に暮らせるわ。