イスラーム盟主国サウジアラビアに倣え!??

実のところサウジアラビアに倣ったわけでもないだろうが、タリバーンの最高指導者が女性の権利に関する法令6つを昨3日に発表。女性の強制結婚の禁止を初め、女性は財産としてみなされるべきではない。また結婚には女性の同意も必要だ等々。他、イスラーム法に則って(現代社会にも通用する)至極、真っ当な女性の権利に関する法令を発表している。この女性の権利法令を読めば、イスラーム法は1400年もの昔から女性に関して物凄く真っ当だったと改めて驚く。ただ、自分の意思を持つようには育てられていない教育も無い女性たち、そもそも強制結婚が禁止されたことも知らず、強制結婚のなんたるやも知らない、ただただ服従することしか知らない多くの女性たちが、この「通達」の意味をどれだけ理解することか。仮に知ったとしても、自分の「意見」を軽々言える社会ではないのがアフガンだ。新タリバーン政権が国際社会の眼を凄く意識しているのは解るが、女性にもさまざまな権利のあることが、アフガンという国に広く行き渡るのは何時になるのかな。
アフガン人口の約半数を占め(タリバーンを構成する)パシュトーン族は30幾つもの「掟」を今も遵守する。パシュトーン族の男たちが命に代えても?守るべきものは3つの「ザ」だと言われている。すなわちザル、ザン、ザミン(女、財産、土地)は、パシュトーン族の男たちにとっては絶対に譲れないモノなのだと。だから女は家具並みに財産の一つでもあると思い込んでいる男どもが今でも大勢、存在すると言っても言い過ぎではない。イギリスの植民地であったパキスタンなどでは「レディファースト」なる言葉・風習が生きていて、表面的には女性に対する扱いはソフトだ。だが、アフガンの男共は自国の女性にだけではなく、よほどの教育でもない限り外国人の女性に対しても横暴だ。オバハンもバザールなどで邪魔だとばかり、何度突き飛ばされたことか。もっとも黙って突き飛ばされるオバハンではないので、ど突き返してはいたが・・