女性の遠出、男性を伴わねば禁止

昨26日タリバーン政権は「近親者の男性が同伴しない限り、女性の遠出を(家から72km以上離れる時は)禁止」と発表したと、欧米日のニュースでは騒いでいる。2ヵ月半ほど前の「民主制・民主主義を否定した時」と同じように、欧米日の報道はイスラーム国の実態を知らなさ過ぎるとしか言いようがない。前にも書いた、アフガンには古くから各村々を初めとする地方すべてに評議会がある、村の成年男性すべてを集め協議するシステムが根付いていると。同じように女性に対する近親男性の同伴も、いまに始まったことではなく、ごく普通の普通の状況だ。欧米日の報道、バッカくさい・・
アフガンに限らず、サウジアラビアでもパキスタンでも、そしてイスラーム国の多くでは、女性の一人歩きは「売春婦」と見られかねない。少し前までは確実に、そう想われていたし、今も街角に一人で立っている女性などは絶対にないと言い切れる。買い物に出るにしても女性が1人だけでというのはあり得ない、子供連れであるか使用人を連れて歩くのが普通の状態だ。後期高齢者のオバハンでも一人歩きなどは絶対にしない(オバハンの場合は何処かで倒れたら・・という危険性があるからだが)
ましてや「男は、若い女性のハイヒールを響かせる足音だけで欲情する」と教え込まれている獣イッパイのアフガンだ、こと、さように、女性の一人歩きはない。
ただ・・もしかしたら・・アフガンでは生活が苦しくなり、街角に立たなくてはならない女性が出て来たのかも。だとすれば、この「禁止」の意味が理解出来る。実に悲しい話だ。