スカルドゥの空港が国際空港へと昇格

天気予報の通り約1ヶ月ぶりの降雨。朝7時になっても暗い上、終日気温も上がらず一気に本格的な冬を迎えた模様。昼前、ほんの一瞬の陽射しらしき中で見上げた空、木々の葉に厚く積もっていた埃が洗われ清々しくはなっていたが、落ち葉も盛大に地面を覆い寒々しくもなった。真冬でも首都では雪を見ることはないが首都から1時間ばかりのカシミールでは降雪。アフガンでも首都から北120kmのサラン峠が降雪で通行止めになったと。サラン峠は富士山より幾らか標高があるから、降雪は当然とも言えるが。

コロナのせいで、オバハンが主唱しているギルギット・母子保健センターはこの2年近く閉まったままだ。タリバーンの首都進攻後から、ギルギット方面に関するオバハンの関心がやや薄れている。ギルギットでは、コロナに罹ればネットで氏名が公表されるとあって、女性は家から一歩も出ることなく暮らしている。元々そうした暮らしだったから苦痛というほどでもないらしいが、窮屈は窮屈だろう。
さて、12月2日からGB(ギルギット・バルティスターン)州都スカルドゥ標高2228mの空港が国際的な地位に昇格、運用が開始とある。ただ本格的な冬場での運用はどうなるのかと気にはかかる。大型機の離発着が可能になったということは、インドの国境侵略に対する措置の1つではあろう。何しろスカルドゥからインド国境までは車で半日もかからない、大型機の発着可能だけではなく、この3年間は中国の後押しでスカルドゥーギルギット間の道路拡張にも政府は積極的だった。インド発のニュースには「この地域に道幅33mの高速道路が出来ると、ラダックでのインドの地位を脅かす」とあったが、パキスタン政府としては軍事力3倍近いインドとことを起こそうという気は無く、あくまでも「抑止力」として考えていることだろう。転ばぬ先の杖だな。