急激な治安の悪化

12月に入り、朝晩の気温が10度になった。昼間は23度もあり寒暖差が大きいせいか、スモッグが酷くて3km余しか離れていないマルガラ丘陵が、このところ霞んで見えない。
11月のインフレ率は驚異的で20%超えとか。餓死者が出ないパキスタンでも、この冬は出るかも・・と言われ出した。日常で使うカレー用の野菜類は平均5割は高いし、トマトは3~4倍。砂糖などは年初の倍。この30年間まぁまぁ安定していた葉物野菜の高騰、大根などは一気に4倍だものな。もっとも大根などは主食の付け合わせにもならないし、主菜として使うわけではないからヨシとしても、諸々すごい値上がりに「政権は何をしているのか」と非難轟々。世界的にも、燃料の値上がりがインフレを助長していると言っても庶民には通じないしな。近々の3年間で、過去70年間のインフレを上回る記録だと。なにしろこの2年で食料価格が倍になり、この3年、政権を率いて来たイムラーン・カーン首相の政策が悪いと言う人が増えた。確かに就任直後より次々と不運が重なって来たイムラーン・カーンだ。そういう星回りなのかね?彼自身が悪いわけでもないだろうに。
そして、生活が厳しくなれば強盗・泥棒などが一気に増える。11月だけでイスラマバードでは59件の強盗事件(泥棒は含まず)被害額1億594万8000ルピーとのニュース。その中には現金輸送車の3000万ルピーが含まれているとも。そんなわけで、いよいよ警備会社からの警備員だけでは信用が出来なくなって来た。家内の食料品をコソコソ盗んでいる程度ならば、ともかくも、強盗の手引きをしないとも限らない。いよいよ他の手段も考えねば。警備員には武装はさせているが)銃を撃てない規則だというから、撃てる許可のある者を雇わねば。噂社会なので、警備員以外に撃てる「者」を置いていると近隣に広がれば、いくらかの抑止力になるかも。

アメリカで凍結されているアフガンの資金は約1兆円だが、その極一部の316億円分が解除になり、世界食糧計画WFPと国連児童基金ユニセフへ送られると。凍結している資金を解除すれば、戦闘用に流用などをアメリカを始めとする西側諸国は案じているのだろうが、解除遅れは「窮鼠猫を咬む」状況に必ずなる。