国家の屋台骨、人材育成は最優先事項だ

昨8月半ばタリバーンの新政権がアフガンに現れたが、それに先立つこと1年も前にパキスタン政府はアフガン政府に対してアフガン人学生のために日本円にして約80億円、数千人分の奨学金を出すことを決定している。その他、パキスタン国内にアフガン人学生を招きスキル開発、教師への無料トレーニング、看護師のためのトレーニング等と数千人規模の施策だ。さらには通信制大学をカブールに開校、そしてペシャワールカイバ医科大学はアフガンの首都カブールにキャンパスを設立、看護、理学療法、公衆衛生など健康科学のトレーニングも提供ときょうのニュースにはある。
半月くらい前の報道で、ペシャワールに多くのアフガン人医学生たちが学んでいるとあったのに、タリバーン政権で逃げて来た学生たちを、いとも簡単に受け入れることが出来るのか・・と単純な疑問をオバハンは持ったが、この施策の一環だったのかと納得。何はともあれパキスタンとアフガンは兄弟だから・・と言いたい一部首脳陣の想いかも。何事にせよ大変結構な援助活動だと思う。食料などの援助も必須には違いなかろうが、やはり国造りというスタンスで眺めれば、人材の育成は最優先されるべきだろう。食料・生活必需品の支援には「闇」の部分が多くなり過ぎる。

翻ってパキスタン。コロナ下のせいなのか・・パキスタン医科大学・歯科大学は昨年・今年と2年も続いて定員に満たず約28%もの定員不足、パキスタンの歴史上初と。オバハンの勝手な想像によれば・・コロナ下で進級試験など等が正規に出来なかった2年前の春、そして昨春。成績表が手元になければ入学申請もままならなかったろうと想うのだ。定員不足を補うために追加申請を認めるらしい。