新タリバーン政権は奮闘中

新生タリバーンが米傀儡のアフガンから政権を奪取して丸5ヶ月になる。新タリバーンは政権奪取後に実施したタリバーン兵士たちの身元調査の結果、昨日、「汚職や麻薬に関与した他、市民の私的な生活に立ち入った兵士がいたことが判明した2840人を解雇した」と発表した。タリバーン執行部による末端兵士への目配り・監督は必須だ。これが出来るか出来ないかで新タリバーン政権への信頼度は変わって来る。タリバーン兵士は約数万人と言われるから、20人に1人が解雇されたことになる。思い返せば・・タリバーン兵の数万人に対し、アフガン正規軍は20万人とも30万人とも言われていたが、アメリカによる後押しを受け最新兵器を備え持ちながら、僅か数万人に対して抵抗もせず敗走したなんて・・アメリカの20年は本当に何だったのか。
タリバーンが政権を奪取した後、国家資産の殆ど約1兆円をアメリカに凍結されたままでは公務員たちに支払う給与もない(銀行のATMは制限つきだが、つい先ごろから使えるようになった)そんな中で残って頑張っている公務員たちを初め、新タリバーンはオバハンの目には好もしく、国際社会の目を常に意識しているのも分かる。昨日のニュースでも来春には、男女完全な隔離が条件だが・・としながら女生徒が学校に戻れるようにするとの姿勢も見せている。2ヶ月以上前のニュースでは、イランに近いヘラート州では既に女性徒向けの学校は開校になっており、こうした開校するしないの判断は州に任せるとあったし、随分な柔軟性が見られる。7-12年生の女生徒に関しても34州のうち8州では開校と2ヶ月くらい前の報道だ。現在、学校へ行けない7-12年生の女生徒たちの多くは自宅授業をしているとも。
女性による権利を初めとする数々の抗議活動も、人数は少ないものの相変わらず街頭で続けられている。こうした辺り新タリバーンは以前のタリバーン政権から比べると物凄く寛容に想えるのだが、贔屓が過ぎるかね?