日本の戦後復興の経験を学ぶ

タリバーン政権の報道官が「日本の戦後復興の経験を学び、国を自立させ経済発展させたい」と述べ、日本政府や日本のNGOに期待というが、四季のある温暖湿潤・農耕民族の日本(人)と、大半が半砂漠で年間降雨量が200mmも無く、識字率は世界最低のアフガン。その国土・教育水準など等の土台の違いを見れば・・オバハンの個人的な感想ではあるが、これは50年かかっても無理だと想う。その上、イスラーム法に縛られすべての価値観が大きく異なるアフガン人に対し、日本人が持ち込む常識・価値観、助言が受け入れられることは絶対にないと断言しても良い。
敗戦直後のGHQは日本を視察、煩雑な漢字やかなを廃止し、すべてローマ字にすべきだとの勧告を出した。GHQとしてはローマ字表記の方が識字率を簡単に高められ、民主主義を増進出来ると考えたという。そして日本語のローマ字化を実行するにあたり、日本人がどれだけ読み書き出来るかの調査を1948年8月に全国270ヶ所の市町村、15歳~64歳の1万7100人(炭焼きのお婆さんでもジープで連れ出し日本語のテストをしたと伝えられているから、GHQによる実行力はたいしたものだと思う)を対象に調査。(テスト内容は不明だが)結果平均点は78.3という高得点で、日本人の97%が読み書き出来、高い識字率を誇っていることが判明というので、GHQは日本人の教育水準の高さに驚き日本語のローマ字化は無くなったとか。江戸時代も寺子屋へ通う子供たちは多く、当時の識字率も世界一だと言われている日本だ。対してアフガンの識字率は世界最低だ。
敗戦後の日本の復興経験から学ぶ・・意欲的なのは良い。何事にも学びは必要だ。だが今のところタリバーン報道官の願望の一つだろうな。