通常の危機管理

TPL(イスラーム原理主義組織)が月曜日、ラホール近くで数百人が幹線道路に野営を続けた等で混乱が始まり出した。前回は春4月に警官11人を人質にするなどで、逮捕されていた活動家のうち350人は、これ以上の混乱を避けたい政府によって3日前に保釈されたばかりだが、以降もデモ隊は首都イスラマバードへ向けて行進中。ラホール・イスラマバード間は(どこを通るか定かではないが)約400kmとして、週末にはデモ隊が首都に到着しそうだ。
そもそもはフランスの風刺画週刊誌に預言者ムハンマッドを再掲載したことが発端、駐フランス大使の国外退去などを迫っていたが、政府が仏国に対して弱腰であることに対する抗議活動も兼ねているのだろう、2年くらい前から反仏デモ・反政府デモが続いている。そして春に続き季節が良くなったせいもあって、またまた活動が激しくなって来た。
常に何が起こるか、どう転んで行くか判らないパキスタン!ということで、スタッフ用の食料2-3週間分を買い込みに出かけたが、道路封鎖のせいもあってか生鮮食料品などは品物が少ない。いつも自分たち用に2か月分の食料は常備だが、野菜は鮮度が命だしなぁ。ついで念のためにと1kmも離れていないガソリンスタンドへ。危機管理の発達しているパキスタン人は多くて、スタンドまでの往復に1時間もかかった・・と息子。翌朝、息子はカラチへの出張、以前、走行中にデモ隊に襲われガラス窓を全部割られガラスの破片を頭から被った息子は用心深くなっている。空港へは古い方の車で出かける・・というような日常なので、学校は今年に入って何回目かのオンライン授業。デモへの規制もあって通信事情は悪い。