タリバンの新しい執行部

国際社会との協調は必要だと考える幹部もいるだろうし、狭義なイスラーム思想をそのまま持ち込もうとする幹部。武力闘争で欧米的な思想を一掃しようとする幹部など等、タリバンの執行部も一枚岩ではないだろう。だが、前タリバン政権の失敗を学んだ、そして海外で学んで来た幹部たちが、どれだけ力を発揮で出来るかで、新たな「アフガン・イスラーム首長国」が生まれると想う。若い幹部は世界との協調を無くしては不利であるとも知っているようだ。中東のテレビ局アルジャジーラに出演し、コメンテーターに臆することなく持論を(英語やアラビア語で)展開できるタリバンの幹部。
タリバン政権は、片眼の怪人ムッラー・オマルの持つ「シンプルで狭義なイスラーム教義?神秘性??」に惹かれた田舎者の集まり、烏合の衆だったように想えるが、いま表に出てきているタリバンの執行部はむっちゃ賢い。「イスラームの教義に外れないこと」との条項はあるが、女性の役割・就学についても承知をしている。もっとも・・男は外で働き、金を稼いで来るから偉い!男は女に勝るとの一般論があることから、この辺りを国民の半数近い無学な男ども、タリバン兵士どもはどう考えるか。これ等をアフガン・イスラーム首長国の執行部が上手くコントロール出来るかどうか?女性などに対する行き過ぎた行為を見張ることが出来るかどうかで、今後のアフガンの行方が大きく変わって来る。
昨夜、寝ながらフト想った。若い執行部は中東のアラビア半島で生まれたようなアラブ首長国のような国を考えているのではないかと。アラブ首長国連邦7ヶ国、比較的自由で解放的なドバイから、イスラームの教義に厳格なシャルジャー首長国など・・