米ヘリコプターにロケットランチャーを発射するタリバン

アフガンの首都から米大使館員などが脱出を開始。大使館内から僅か4kmほどしかないカーブル空港へはヘリコプターで向かうのだが・・やっぱり、そのヘリコプターに向かってロケットランチャー等をぶっ放している若いタリバン兵がいるではないの・・今は単なる野次馬のオバハンなので「やっぱりなぁ~。タリバン執行部の声明、外国人などは標的にしない」は夢物語だったわと、かえって納得したが、ヘリコプターで移送されている米館員たちは気が気ではなかったろう。
タリバンたちの持つ立派な武器の殆どは、ロシアの侵攻に対してアメリカがムジャヒディーン(聖戦士)たちに供与した、想像を絶する膨大な武器の一部だ。それ以外にもタリバンたちはアメリカが政府軍30万人に供与した武器の多くを手に入れている。

イギリスは、9月新年度から対象となるアフガン人学生35人への奨学金を取りやめると発表している。中止の理由は、カーブルにある英大使館が書類手続きを終えられないからだとのことで、英国内でも批判は出ているらしい。日本ではまったく報道されていないが・・実はガニ大統領、昨日までの駐在アメリカのアフガン大使、タリバンの最高指導者の一人はアメリカの奨学金を受け、アメリカの大学を出ていると1年以上も前から当地では「卒業時の写真掲載」で話題になっている。イギリスもそうだがアウンサン・スーチー女史、パキスタンのマララなどを丸抱えで英国は面倒を見て来た。1979年からの10年間はアフガンからロシアへの留学が多かった。現代では中国が世界各地に「孔子学院」を展開し、パキスタンでも何万人もの学生が奨学金を受け、中国で学んでいる。こうした大国で学んだ者たちは・・多くがその大国贔屓になり、恩恵を受けた大国に対して何らかの形で寄与していくのだろう。寄与くらいなら良いが「アメリカの傀儡、ロシアの傀儡、中国の傀儡」となる者もあって当然だ。その点、深慮遠謀に欠ける日本には・・明るい未来がないな・・