世間の耳目を集める=誹謗中傷を受ける・・

パキスタンのマララは11歳ころ、父親の知り合いであるBBCの記者による依頼で世間話のように地元の治安状況などを電話で話し、それを記者が約2ヵ月半毎週ネット上に載せるという形を取って世間にデビューした。それにより、後にイギリスからナントカ賞を受け、ついでパキスタンからもナントカ賞を受けた。武装勢力に対し特に悪意を持ってネット上に(記者が)書き込んだとは思えないが、「地元の平穏を希求する」という思いが武装勢力の神経に障ったのかもしれない。環境活動家であるグレタにも、活動の黒幕がいるだの何だのと毀誉褒貶。アウンサン・スーチーをはじめとする有名人たち、そして東京オリンピックの会長に選ばれた橋本聖子会長にしても、今後はさらなる誹謗中傷、それこそあることないことをあげつらわれることになる。
事実でないことををあげつらわれる馬鹿らしさ辛さ、市井の人間として普通に生きていても時として誹謗中傷に見舞わた経験を持つ人は多いだろう。オバハンもニュースでしか知らない、安倍ポチをあげつらって来た、アウンサンスーチーに至っては、書籍でしか知らない。世間の耳目を集める行動に出るということは、それらの誹謗中傷にも耐えうる強靭な精神が必要ということだ。
イスラーム諸国の田舎でなどで暮らす女性の多くは、病院と親戚の結婚式へ行くか、家の周囲の畑に行く時くらいしか外出をしない、世間の風には当たらないと言ってもいいくらいだ。2年くらい前だったか・・ユーチューブだったか何だったか、ネット上でおしゃれに装った自分の写真を掲載し続けていた若い女性。「見知らぬ人も見るネット上に写真を載せてハシタナイ」と、実兄に撃ち殺された。かくもかようにイスラーム諸国の女性たちには制限があり、その中で自己表現をするのは勇気がいることだ。
開かれた国、北欧にあっても世間の耳目を集めたグレタの行動力は凄いと想う。