内戦続きのアフガンの正義は?

国連アフガニスタン支援団が16日発表した報告書によると「内戦が続いているアフガンでは、この3年間で人道支援などに携わる人たちなどが65人も殺害されている」とのニュース。この犠牲者の中には中村先生も含まれている。政府軍と反政府武装勢力の戦闘が続くアフガンでは、民間の死者のうち半数がアフガン軍やアメリカなどの連合軍の攻撃によるものだとも報告書にはある。
約1年前のレポートでも、アフガン戦争におけるアフガン民間人の死者合計はこの3年間で1万人を超えていると。テロ(反政府武装勢力)との戦いとはいうものの・・アメリカを中心とする連合軍、そして民間人の犠牲はいかにも多すぎる。そして、いつも思うが・・どちらにも「主義主張・正義がある」から始末が悪い。
国連は武装勢力を非難するとともに、アフガン政府に対しても「国家が(人道支援団体などを)保護する体制を整えるように求めている」とも。人道支援に携わる人だけではなく、昨年のアフガンでは女性のジャーナリストが何人も殺害されている。アフガンに限らずイスラーム諸国の多くでは、「女性は慎ましくあって目立ってはいけない」という意識が普通だ。今でも少し田舎へ行けば長袖の服の先、手首が見えているだけで叱責のマトになることもある。ましてや「家族以外の人たちの前に顔を出す」などの行為は売春婦と同じだと言う年寄り、宗教指導者にも事欠かない。世界には女性の指導者(首相など)が何人もいることを未だに知らない、知りたくないと想っているのかも。オリンピックの大会組織委員会を引き受けた橋本聖子、いかなる手腕を発揮して行ってくれるのかな。健闘を祈りたい。