不安はあるが、恐怖感のない今夏

7月に入った。例年なら子供たちは夏休みの2ヶ月近くを日本へ行くなど、家にはオバハン一人だ。だが今年はコロナのせいで、外出は時間限定(1家族だけ)の貸し切りプール、テニス・コートのみ。先般、14歳になった息子の長女の誕生日会はオンライン。友達一同が久々にラインを介して集まり、賑やかだったこと。12歳になろうとしている次女も友達との「お泊り会」をオンラインでと。オンライン会議、飲み会、サロン、ゲーム、なんでもオンラインでの世の中、簡便と言えば簡便だが隔靴掻痒の気がしないこともない。    
今夏は息子家族が家に居ることで、賄いの手間はかかるが、毎夏のように感じる恐怖感がない。毎夏、スタッフたちは居るにしても広い家中にオバハン一人というのは怖い。もともとが思いっきりの怖がり・ビビリなので、あれこれ想像を逞しくし、自分で怖さを重ねている。息子などは「強盗が来たら好きなだけ持って行って貰え」という。日本大使館でも「抵抗せず、金目の物を渡せ」との通達だ。
昔、30年以上も前、オバハンが本当に一人の時に20人以上が押し込んで来た。後で思い返せば、見慣れぬヤツが何日間も家の前で見張っていた。そして電話線を切っての押し込みだ。その折の何の抵抗も出来ず、ただただ逃げた悔しさ、一生忘れられん。他人様から預かったお金も含め、被害は甚大だった。銀行には貸金庫というものがあったろうが、当時のオバハンは物知らずでもあった。痛い目に遭い続けて学んだことはいっぱいある、怖がりだからこそ最近は用意周到になったとも言える。    
パキスタンでのコロナ、収束には遠い。先般、イスラマバードで高齢の日本の方が亡くなられた。「集団免疫は期待できない」なる記事。「終息には集団免疫しかない」とする記事。どれを読んでも不安は残る。だが、今夏は恐怖感から免れている。