タケノコ 食べごろ

さてさて、昨朝、久々に散歩に付き合わされた。モンスーンに入って湿気が増えたせいか、小道の脇にタケノコが目に付く。我が家でもタケノコは出るのだが、この数年、手入れをしていないから食用に適した太い竹が出なくなった。歩いている片道の脇は小藪、そこに出ているバンブー(東南アジアで多く見られる蓬莱竹と呼ばれるものかもしれない)は、ちょうど食べごろの太さ・・しかしクソ真面目な息子が一緒では盗るわけにもいかん。 
ちょうど食べごろ、ちょうど食べごろ・・頭の中で「ちょうど食べごろ」が鳴り響く。息子さえ一緒でなければ・・     
「ちょうど食べごろ」が、寝る前まで続き、ついに決心。朝5時半、小型の包丁とナイロン袋を用意、犬2匹と共にゲートを出る。もしもタケノコの向かいの家に誰かが居たら「盗るのではなく、そこのスタッフに頼んで採って頂こう」と。パキスタンではタケノコを食べる人はない。どうせ不要なタケノコだ・・など、無駄にするよりも等々、勝手なことを考えながら昨朝のタケノコの前に到着。しかし、一晩で背が伸び細くなったタケノコ、どう見ても食べごろ感がない。ここで盗らなくとも他にも幾らでもある筈だ・・と思い返して帰宅。息子にそれとなく聞いたら・・「あんな・・あそこの家、秘密情報部の地域事務所なんやで。眼つけられることせんといてや」

パキスタンで商売を初めて40年、コロナの影響で初の登山隊ナシ、トレッキングもなし。当然お客さまゼロ。昨夏までは細々でも登山隊もトレッキングのお客もあった。山岳事故に対して常に神経を張りつめていないといけない夏、結構、辛いものがあると思っていたが、登山隊サマなどのお陰でボケ防止になっていたと改めて思う。