雨・停電

雨の日には停電が多い。きょうも電気が来たり途切れたり終日鬱陶しく寒い。ネットへの繋がりも悪く、パソコンに触る日ではないと思う。3~4年前だったか、土砂降りが続き47時間もの長い停電に見舞われたことがある。提出レポートの最終日が明日に迫っているのに・・と、あの重苦しい気分の停電は忘れられない。普段は諦めず、とことん足掻くオバハンが、ついに「いいよ~もう一年留年するから~」とサジを投げた。だが息子はオバハン以上に諦めが悪く、必死になってレポートの清書・プリントを手伝ってくれた。あの日、息子が家にいなかったらオバハンはまだレポートと睨めっこを続けていたかもしれない。   
あっと言う間に1月も下旬、冬至から1ヶ月を過ぎているので雨空だというのに、夕5時半でも明るさが残っている。モスクから流れ出て来る礼拝への呼びかけ声も日の出、日の入りに合わせ時間帯が少し変わって来た。我が家の小型犬(3年間にパキスタン人の家3か所をたらい廻しにされ、いじけてしまった保護犬)はモスクから流れ出て来る礼拝への呼びかけ声(アザーン)に合わせ、語尾を長~く引いて、実に上手に鳴く。「アッラーフ・アクバル」に続いて――中略――「ハイヤー・アラルファラー・・・」と強弱をつけて甲高い声で繰り返し鳴き続ける。ただ不思議なことに3ヵ所くらいから流れ出て、聞こえて来るアザーンの中で、たった一人の呼びかけ人の声にしか反応しないというのも面白い。ただ、呼びかけ人にも上手・下手があるから、我が家の小型犬は上手な人を選び、追随して鳴いているのだと理解ができる。