チフスに罹った~~

マネージャーが言う。「掃除の人が、きょうの仕事が終わったので帰って良いかと聞いています。そして・・掃除の人が、タイホイド(チフス)に罹っているとの検査結果が出たそうです」「なぁにぃ?意味がわからんがネ?」言葉の意味は分かるのだが、現状認識が僅かに遅れた。「チフスだとぉ!」思い返せば掃除の爺さん、随分まえから夜になると熱が出て頭が痛いとは言っていた。「帰せ~帰せ~直ぐに帰せ~ 当分、仕事には来るなぁ!」オバハンが悲鳴を上げる。なんだかオバハンの頭までが痛くなってきた。

当地では、チフスなどは風邪ひきと同じくらいに珍しくはないし、当地の人も「なぁんだ~チフスかぁ」くらいの感覚でしかない。が、我が家には乳母日傘の子供たちが3人もいる。そして「流行りモノ」には必ず混ざる律義さだ。で、スタッフ3人を叱咤激励、ドアノブを初め、あらゆる手すり、掃除機、モップなど等、爺さんが触ったであろう物を消毒しまくった。   
チフス天然痘コレラなど等と並んで日本では11種が法定伝染病だ(った)し、指定伝染病にはポリオ、О-157など3種類があるという(法律が変わったかもしれない) オバハンは風呂嫌いだが、家にいる時は台所で手だけは頻繁に洗う。そしてリスク管理万全??を誇るオバハンだけが、我が家ではチフスの予防注射を打っている。だから遠出をした時に物凄く汚い茶店でも入れるし、気絶しそうにド汚い食器が出て来ても平気で飲み食いが出来る。仕事柄、普段からどんなところへでも行けるように、そして飲み食いに躊躇をしなくても良いようにと。
しかし、まいったなぁ、チフスだって。