柿がわらび餅になると

ふと目に付いた記事。きょうのrocketnewsに「完熟柿に『はったい粉』や『麦こがし』をかけると『わらび餅』のようになる」と。
オバハンは硬めの柿が大好きだ。10日前にわざわざ日本から持って来て貰った柿をきょう喰い終わったところに、この記事だ。柿も好きだがわらび餅も好きなのだ。  
当地の柿は「ジャパニーズ・フルーツ」と呼ばれているが、そのすべてが渋柿のままだ。で、バザールではすべてジュクジュクの熟柿にして売っているし、人々はズルーッと吸い上げて食べている。今年からやや甘柿らしきものがバザールに並んだとスタッフが教えてくれたが、rocketnewsの記事通りであれば「わらび餅」が喰えるではないか! 明日はバザールへ熟柿を買いに行き、早速ためしてみようと思いつつ、その前に「はったい粉」「麦こがし」を作らなくっちゃと。
最近はネットで何でも調べられる便利な世の中だ。だが40年前、パキスタンへ来るにあたっては、手造り食品の本を1冊、大切に持って来た。家には1万冊近い本があるが、その中でも本当に大切な1冊だ。味噌、醤油、納豆、さつま揚げ、はんぺん、魚の干物、乾物一式、燻製など等、すべてこの1冊から学んだ。  
オバハンはグルメには程遠いが、食い物には物凄く拘る。パキスタン食も好きだし、世界中どこへ行っても食べ物で困ることはない。アフガンではナーンと玉ねぎの欠片があれば、それはそれで美味しいと思える便利なお口を持っている。だが、食べるものは材料が手に入る限り試行錯誤、いろいろ拘って楽しむ。だが食いしん坊ではない。広辞苑だったかに、食いしん坊と言うのは「やたらに物を喰いたがる性質」とあったから、オバハンは食いしん坊でもないらしい。