知の巨人

1万冊を読破した「現代の知の巨人」立命館ナンタラ大学学長の出口治明先生、その学者一筋ではない経歴が素晴らしいとオバハンには思える。15年間くらい、毎週日本から頂く週刊誌でも近年は連載が続いている出口先生。「(人は)行動しなければ世界は1ミリたりとも変わらない」「お面白いが最高の価値観」とサラリとおっしゃる一言も光っている。
オバハンも1万冊くらいの本には目を通したと想う。オバハンの人生を左右した本(5月29日のブログ 秘境西域8年の潜行など)10回以上は読み返した本もいっぱいある。だが多くの本に関しては、内容を覚えているか?と聞かれればアウトである。50歳くらいまでは目にした資料本などの、どこに「アノ記事、記載」があったかくらいは覚えていたものだが、時間が出来てからは乱読一筋。オバハンの場合は1万冊を乱読した「恥(ち)」の巨人か、「痴(ち)」の巨人とも言えるところが怖いと息子までが言う。特にこの6-7年前からはkindleで好き放題に本が手に入るようになり、乱読に拍車がかかって本贅沢。やっぱり贅沢は敵だ

日本政府、昨日の閣議で中村先生に対して旭日小綬章を贈ることを決めたと。中村先生の長年にわたるご尽力は解るし、一般的にはお目出度い事柄と受け止めるのだろう。だが先生ご自身は(個人的には)こうした日本政府からの、世論に迎合したかのような受賞を喜ばれるのかどうかと、フト想ってしまった。亡くなられてから急遽、贈られる日本政府からの受賞より、アフガン政府から贈られた名誉市民権の方がよほど嬉しかったのではなかろうかと、不遜な忖度をしてみたオバハンだ。