中村先生への銃撃から1年

中村先生が亡くなられて1年、今月に入って中村先生関連の記事が増えた。中村先生が銃撃されて1年たったが未だに襲撃した犯人たちは明らかになっていない。パキスタン訛りの言葉を話していた・・など、アフガン政府による「パキスタンからの刺客を示唆する」コメントもあってオバハンは心を痛めた。が、中村先生が銃撃された2019年には、他にもアフガンで著名な支援団体が2つも襲われ、死者が出ている。そして、それらの襲撃者も未だに明らかにはなっていない。2019年に襲撃されたのは中村先生だけではないのだ。
善意や人道的な見地でするにしても、「支援」は本当に難しいと思う。つい最近、オバハンの旅行会社を毎年ご利用下さっているお客様の一人から「〇〇が病気で治療費がなく困っているので、彼に1000$分の支援をしてやりたい、送金を願う」との連絡があった。イスマーイル派の〇〇は無料で治療が受けられるにもかかわらず。そうした彼に対する「支援」は善意であっても、その善意がキチンと伝わるかどうかは難しい。お金を受け取った時は有難いと思っても、その気持ちがず~っと続くかどうかは人にもよるだろうが、それよりも、その恩恵1000$分を貰えなかった周囲の人による恨みの数の方が多いことを、オバハンもいっぱい体験している。中村先生がオバハンのゲストハウスをご利用下さっていた時の、先生との四方山話は・・どれだけ現地の人たちに騙され、盗まれたかとの泣き笑い話が多かった。先生はそれでもアフガンの人々を信じるとおっしゃり、根性ナシでビビりのオバハンは少し腰が引けて今に至る。