地震と道徳心

東日本大震災では、日を追うごとに増大する被害に胸を痛めている。今月末から日本へ行く予定になっていた息子は、パキスタン関係の(日本人の)友人たちを募って被災地へ行ったら、何が出来るかと先日来よりオバハンに聞くが、「TVの画面で見る自衛隊員ですら板切れ1枚、1枚しか取り除いていない現実を見なさい」と言ったら考え込んでしまった。 ボランティアは自前での燃料・食料、宿泊準備等々、万全の準備をして現地へ行くべきだろう。 いま現在、現地で必要とされている物資以外の手伝いとしては、とにもかくにも壊れた建物の撤去関係ということだろう……が、人力で出来ることには限界がある。それでも「やらないよりは、やった方は良い」とパキスタン地震でもスタートしたものだが、燃えさかる大火事を目の前に「バケツ一杯の水支援」だった。 しかし、そうした1人1人の協力が必要とされている東日本大震災だわ。

某食品会社は「即席めん計100万食を宮城県などの被災地に送る」と。いやいや凄い!なにが凄いかと言うと、給湯機能がある車7台も被災地に向かって、避難所での即席めん作りを手伝うというのが。さすが日本だわ!!また、地震翌日のTV報道、某スーパーマーケットでは被災者たちがレジで並んでお金を支払って買い物。日本以外の世界ならば略奪が普通なのに…と、ここでも思わず「さすが日本人!!!」と声をあげてしまった。 
 
この冬、知り合いのパキスタン人が1人旅を楽しむと日本へ行った。道中、掏られたかのか落としたのか現金とカードを入れた財布を無くし、パキスタンまでSOSの電話をして来たので、当面使う現金は大阪の友人に頼んでホテルへ届けて貰た。ついで無くしものに関しては「最寄りの交番所へ届けろ!絶対に見つかるから」との息子の指示に、知り合いは「見つかるのか?」と半信半疑だったが…… さすが日本!! 1週間後には交番所に届けられ見つかったと、知り合いは超感動。たちまち日本ファンになった。 
日本人の道徳心は世界に抜きんでている!とにかく凄い! しかし、この道徳心(常識)が世界で通用するかと言えば、なかなか難しいものがあるのも現実だわ。
地震直後からパキスタン人の知り合いや、欧米人たちからも「地震見舞い」の言葉をかけてもらっている)

被災地、きょうは天気が崩れて寒そう…見るまいと思いつつ、普段は殆ど見ることのないTVの前に居る。