国際通貨基金の支援、得られず

一年で一番、夜の長い冬至から20日が過ぎようとしている。ここ数日の最低気温は0℃と低いが日射しが延び始め、きのうから日射しに力が出てきた。日本は今からしばらくが厳寒だと思うが、当地イスラマバードは今から春に向かう。しかし季節は春に向かうが…… 経済が春を迎えることになるのは何時なのか。

治安の悪化で観光客が、ここ数年減り続け、この3年は氷河状態。オバハンの経営する日パ旅行社などもパキスタンの現状を知っている常連さんしかトレッキングに来られないし、オバハン自身の事務所も閉めてしまえば不便をされる方があるやも…と思って、閉めるに閉められない。 もっとも日パ・インターナショナル事務所(IATA登録)の方は、閉める気もないけれど。 まぁ、いずれにせよ元気な間は事務所を続けておかなくっちゃ。 
だが国営観光公社(PTDC)は手持ちのホテルを捨て値同然で売りに出している。PTDCでは、すでに何年か前から手持ちのホテルを手放しつつあったが、この観光氷河期を乗り切るためには、すべてを民間へ移譲するしかもはや手はないようだ。

地政上の理由でパキスタンを絶対に手放せないというアメリカさまが落として下さるはずの大枚の「お金」で、今年になればパキスタン経済が上向くと経済学者たちは言っていたが…  議会の混乱で国際通貨基金の支援も得られるのが遠のいた。 パキスタンでは軍を背景に持つ、ある意味、独裁的な政府でないと、この脆弱な国、まとまりのない国民を引っ張って行けないようだ。 民主主義国家が「絶対善」とは、このパキスタンに30年余も暮らしてしまったオバハンなどには思えないが、欧米日は民主主義国家でないと(民主主義国家の体制を整えないと)支援の手をのべないようだ。
それにしても、まったく期待をしていなかった以上に、というか期待していなかったのを大きく下回っているPPPの政権には情けないばかりだ。この寒空に燃料のガスもない、電気もない、(洪水があったとは言え)諸物価の値上がりは言をまたずエスカレーション。
ワシントンポストでもPPPによる政治をボロカスに貶している。