死刑の判決が覆った

ほぼ1ヶ月前、「パキスタン特別法廷」はムシャラフ元大統領に対して、死刑の判決を言い渡し、オバハンたちは実に驚いた。軍のトップであったムシャラフ元大統領に死刑の判決が下るなど、軍の力が強い、この準軍事国家であるパキスタンであり得るのかと。パキスタンには選挙で選ばれた首相や国会議員がいる。うわべは民主国家であるが、少しモノが見える人ならばパキスタンが民主主義の国であるなどとは考えていない。オバハンも日本などからの問い合わせには、常に「パキスタンは準軍事国家ですから、お問い合わせの件については制限があります。まずは軍に問い合わせます」などと答えることがある。  
国家反逆罪ということでの死刑の判決であったが、軍がよく黙っているものだと、不思議でもあった。裁判はムシャラフ本人不在で進められたが、軍の側は「特別法廷の設置手続きに不備があった、正当な法的手続きが無視されたからだ」と非難表明をし、ラホールの高等裁判所に控訴を申し立てた。結果、早々と死刑の判決が覆った。やっぱりパキスタンでは軍のご意向には逆らえないということだ。 
死刑の判決で、司法が力を持ち、新しいパキスタンになるのかと想ったが違ったようだ。時の政権に不都合になれば、最高裁判所長官であっても首がすげ替えられるパキスタンムシャラフだからこそ、1審の判決も1ヶ月で覆ったのだ。一般人の裁判であれば、何年も何年も拘留されたままで・・というのは珍しくもないのに。

パソコンの調子が物凄く悪い、この先、どうなることか・・