認めたくない選挙結果

アメリカでの大統領選挙。そして1週間前に結果が出たパキスタン最北GB州の選挙でも、「不正があった」として揉めている。負けた方の「敗北」を認めたくない気持ちも解らないこともないが・・ギルギットやスカルドウでは警察車両がアチコチで焼かれ、政府の建物にも火を付けられて軍隊が出ている。車両が激しく燃え上がっているバザールに人影は少ないが、そうした中でも燃えている車両を一顧だにせず、普通に平然と買い物をしている人があることだ。GB州はシーア派、イスマーイル派、スンニー派の住人が約30%づつくらいで暮らしている大変難しい地域だ。選挙結果次第では住民同士の抗争にもなり得る・・
不正があったと騒いでいるのはpppパキスタン人民党で、ブット・ザルダリが党首だ。前評判が一番であっただけに、最下位の当選者数結果にはなおさら納得できないのかも。この政党は「人民党」と言う、いかにも民主主義を標榜しているような政党名でありながら、その実、人民からはほど遠い(と、オバハン個人は思っている)。ただ、大昔の1970年代には「人民のために」という政党であったかもしれないが、民間大企業を解体し国営にしてパキスタン経済を後退させ、その後は汚職・賄賂政治でパキスタンの発展を大きく阻んだよう思うのだ。
自分が後期高齢者になってしまうと・・日本を率いる(多くの政治家)指導者も、パキスタンの指導者も若くて頼りなく見えてしょうがない。トランプやバイデンのように後期高齢者だから「安心」などとは言わないが、国にしろ何にしろ、何かを率いていくとは難しいことだ。