政権へ復帰のMQM

つい1週間ばかり前に連立を解消すると騒ぎ、政権から離脱した筈の与党第二党のMQMが政権に戻った。自分たちの言い分が通ったからとスンナリ戻ったのは、まぁ柔軟な姿勢と評価が出来ないことはないが… まったく判らんパキスタンの政局だわ(日本も似たようなものか)

4日のパンジャーブ州知事暗殺の報を聞いて、すぐさま「これでザルダリ政権の延命がなった!!国民の目を政権から遠ざけることが出来た!」と喜んだ政府幹部があった時には、「ホンマかいな?」と首を傾げたオバハンだったが、本当に「そうなったわ」。 もっとも今回の「連立離脱と、戻り」とは関係がなさそうだが。

MQMは、国民が15%もの諸物価上昇に苦しんでいるのに(実質は去年の今頃から比べて30%にも50%にも思えるが)、政府がガソリンの政府統制価格の引き上げたことが連立離脱の理由であるとしている。今回、政府は燃料の値上げを見送ったようで、MQMは燃料の値上がりを抑えた功績は我らにありと、鼻高々だ。
事実、燃料の値上がりが抑えられたのは有難い。旧北方地域(ギルギット・バルティスターン州)などでは、燃料が1本道のカラコルムハイウエーを通ってしか入ってこないために、タンクローリーでの運び賃が嵩むから燃料を運ばないと半ストライキの状態だったため、通学用バスなどを走らせる分がないと、大学などは12月半ば頃から休校になっている。 
オバハンもセンターが始まる2月になっても燃料がないなら、どうしょうか?と案じていたものだが、これで少しは解消されるのかな?