オバハンは軍国主義者ではないので、昨日のブログ、軍事国家「賛成」に一応の断りを入れておきたい。
世界には軍部が政治の実権を掌握している軍事国家も多い。反対に軍隊を所有していない国はバチカンと、後は10ヵ国にも満たない(ただし大国に安全保障を依存していることが多い)。
ちなみに日本は軍隊を保有している国になる。幸いなことに、自衛隊が未だ日陰のままであって、政治の実権を持っていないと言うだけで、日本の軍事力は世界で7-8番目の実力を持っている。もちろんトップはアメリカ様で2位がロシア。3位の中国までは突出した軍事力を持っている。4位はインドでパキスタンは21位、軍事力、軍事費、人口もちょうどインドの6分の1だ。そして4~8位の日本までは概ね軍事費も同じくらいで甲乙付け難いとでもいうべきか。
パキスタンは建国以来、軍による3度のクーデターを経験している。クーデターを起こした側の主たる理由を超々大雑把に言うならば、汚職・腐敗の横行で経済破たんを招き、国民の生活を圧迫しているということになり、見かねるということになるのかな。当然、クーデター後は3人以上の集会が禁じられ、監視が厳しくなる等などの弊害はついて回る。反面、平和と安全がもたらされている(いた)と感じるのも確かだった。何よりも「政治の腐敗 汚職を許さない」と、3度のクーデターを起こして来たパキスタンの軍隊には好意を抱く人々も多い。もっとも、この軍による政権も3-4年たてば腐敗を始めるから、人間とは弱いものだとも思う。
パキスタンはアメリカの影響を常に受け、中途半端な見せかけだけの民主主義と軍事政権の間を行ったり来たりしている国だ。今は選挙で選ばれた首相と国民議会だが、真の民主主義国家とは言えないものがある。もっとも民主主義が最善の政治体制なのか、どうかは疑問だ。