冬休みが終る

先般から雨模様の天候が続き、北部の山岳地帯では雪だという。幸いギルギットは標高が1400mと奥地に比べて低く、雪に見舞われていないが奥地では雪崩になり29人もが行方不明のままだ。

母子保健指導センターも後2日で冬休みが終わり、来月曜日から授業が再開になる。
通学用車輌の整備、毛糸編み機や縫製ミシン、灯油ストーブの整備など等、ギルギットでは充分に出来ず、イスラマバードまで運んで来た。が、ようやくそれ等も完了したので、種々機材を積んで車が明日、イスラマを出る。
「女性たちの大半が、自分の小遣いを持ったことがない」と前にも書いたが、自分で何かを管理したり運営することのない彼女たちは、目先の家事や育児、畑作業の他は自分自身にに関係のないことだと思い込んでいる。

女性の一人歩きが出来ないお国柄、女性が自立していないのは仕方がないとは思いつつ、細やかな何から何までの支援はなかなかヘビーだ。いま少しセンター運営の出来るスタッフが欲しいものだ。ただ今、育てている副校長は若いがなかなか能力もあるが(解明的なイスマイリ派)、残念なことに夏には結婚してしまう。 結婚していない女性は一人前とみなされないし、結婚は義務ともみなされている(一度、結婚してしまえば良いのだとも言われているが…)から、女性に生まれつくのは(国、地域によっては)不便なことだ。