早や、卒業制作

「さぁ、きょうこそは!」
当初の予定より、3日目にして星の見える晴れた空に意気込んで空港へ着き、順調に搭乗券をもらい、バスに乗って飛行機を目前にしてバスがUターン、再び空港待合室へ。???

「機体に不具合が発見されました、整備のために2時間ばかり遅れます~」。
待っている2時間で雲が出たら、またフライトはキャンセルになる~~。 だからと言って不具合のまま飛ぶのは、もっと頂けない…。 もう10年以上も前になるが、ギルギットを目前に、「機体から足が出ません。胴体着陸になるのでギルギットでは消防、救急車の配備が出来ません。イスラマバード空港へ戻ります」って言うのは、もっと頂けなかったものな。もっとも、その時はイスラマへの戻り途中で足が出て、「足が出ました、再びギルギットヘ戻ります~」と、雪を被った山々の上を行ったり来たりで、素晴らしい遊覧飛行を体験出来たのだが。

今回は3日間も降り続いた雪で、どこもかしこも真っ白なまま。眩しくて目を明けていられないくらい。機体はグングンと高度を上げ10分余りで下界は真っ白な山波み、久々に目の保養をしたな。
そしてギルギットの町並みが見える頃には、早春の大地のところどころに薄い緑色が広がり、畑には牛糞が山積みになって、春の準備に忙しいのが見てとれた。そして大地に機影が映るようになり、機影が猛スピードで迫って大きくなって、機体と合体した途端に着陸の衝撃。ほぼ同時にギュ~ンと逆噴射、スピードが落ちて「到着」の安心感が湧き上がる。今までには何度かギルギットに降りられず、上空でイスラマバード空港へ舞い戻っているから、着陸するまで安心感には浸れない。

冬休み明けのセンターは、まだまだ寒いにもかかわらず賑わっていた。4月21日が修了式とのことで、その打ち合わせやモロモロ。生徒たちも先生も卒業制作2点にむけ気合が入っている様子。4月からは、さらに生徒が増えるだろうとの予測で、縫製教室へのアシスタント2名を補充などなど。

問題はコンピューター教室なのだが… あんなに埃の多いギルギットで…うまく使用に耐えるものなのか? それに1日おきの停電、電気が来ても2時間が2回ではなぁ…。
ま、深く考えても仕方がない。今までから深く考えることなく来たから、やって来れたのだし~