定額給付金

100年に一度の経済不況とはいえ、つい先般までは史上最高の利益と言っていた日本の名だたる大企業が、そろいも揃って営業利益を下方修正。4000億円だ、7000億円だと。本当に言うほどの赤字なのか? その赤字計算を当事者以外が正しく検証出来ないところが怖い。オバハンには「100年に一度の…」に乗りかかり、これ幸いと赤字であることにして自社保身、あるいは、これを機に企業体質の転換などへと上手く切り替えようとしているとしか見えないのだが。 派遣切りの大々的な報道と同じく、不幸な状態は貧しい人間たちで我慢しろと洗脳報道に拍車をかけているとしか見えない。

ダボス会議で「アジアに1兆5000億円以上のODAを出す」とブチ上げたタロ~首相。その巨額のお金は国民の税金だ。それを自分の一存で決めていいものなの? 定額給付金問題にしても気軽くブチ上げ、「自分は受け取らない」と言ったとか、言わないとか。

今朝も我が家では、その定額給付金の話しになって…、「タロ~首相はイスラームからも学ぶべきではないのか?」と。 イスラーム教(徒)には5つの義務があって、その中の一つに貧しい人への喜捨がある。生活に余裕がある人の銀行残高からは10%だったか5%だったかが、強制的にザカート(喜捨)庁へ振り込まれてしまう。強制的に取られるのが嫌ならば、自発的に喜捨すべきだろう。
まぁ、とにかく、その「喜捨」なのだが…が、本来は貧しい人に満遍なく僅かな金額を喜捨するのではなく、その中の1人に絞って喜捨し、翌年にはその人が他の人に対し喜捨が出来るくらいにまで支援するのが、正当なる喜捨の心だと。

何事につけ色々な解釈の仕方があるので、オバハンにはどれが本来的な「喜捨(ザカート)行為」なのかは分からない。しかし、タロ~首相の一律12000円(子どもと65歳以上には2万円)というのは、自分のポケットから出すわけでもないし、また、それで内需拡大になるとは思えないと識者たちの話からも、意味の薄い軽薄行為になるのだろう。 我が家では12000円が振り込まれたら感謝して受け取り、NWA(日パ・ウェルフェアー・アソシエーション)への支援金として出そうということになったので、内需には向かわない。

今朝は夜来の雨でギルギット行きの飛行機が飛ばず、母子センター行きの予定が狂った。12000円は先生一人分1ヶ月間の給料に等しい。また12000円あれば、縫製教室の生徒60人に練習用の布3mが賄える。