湖の決壊は迫っているのか?

うう~~う、熱風が吹いて暑い。きのうは45℃だと。 眼が乾いて窪んだ気がするから、きょうもシッカリ45℃はあったようだ。いよいよ暑くなったが、まだ痩せ我慢をしてクーラーを入れていない。 四大文明発祥の地モヘンジョダロは当地より南にあるため、イスラマバードより遥かに暑くて52℃だと…人間は順応性が高いとは言え、52℃は人間の生きられる限界ではなかろうか? 現に体力の無い弱い人たちは亡くなっているものな。
明日には雨が降ると天気予報では言っている、久々に雨が待たれる日々だ。

この暑さが後1ヶ月は続く。空気の澄み切った山岳地帯では陽射しが半端でなく激しい。1時間の直射日光で皮膚が火ぶくれになることもある。そんな陽射しに照らされたら氷河の融水は一気に増え、爆流となって1000mもの高度差に土砂を巻き込んで落ちていく。 地滑りの現場では、春から湖の横に水を迂回して流すためのチャンネルを造っていたが、流れ落ちる爆流と土砂を前に映像で見ていても難工事の様がわかる。命の危険もある。よく事故にならないものだ…
現地の住民たちは、政府(軍隊)が出動してもっと真剣に取り組まなかったからだと、怒り心頭の談話をアナウンサーに向かって投げつけている。が、大自然を前になす術があったのか?どうかとオバハンなどは考え込んでしまう。

刻々と水が増え、ヒタヒタと家や畑へ水が迫って来る湖上流の住民の恐怖。下流では湖の決壊で全財産が押し流される恐怖…  その中で老いた人が避難キャンプでの煮炊きにでも使うのであろうか枯れた大きな木を引きずって運んでいるのが眼を惹いた。イスマイリ派の若者たちの多くは高度な教育を受け、大都会や海外へ出稼ぎに行っているらしい上部フンザの社会様相がありありと見受けられる。
連日のTVニュースでは、湖の決壊が迫って甚大な被害が出そうだと、今頃になってワイワイ騒いでいる。なんとか決壊を免れる方法がないものか?

いま、ギルギットから対岸への橋が閉鎖になったと連絡が入った。センターへ通って来られない教師や生徒たちが出るということだ。