アフガンでの邦人不明から丸2ヶ月

温暖化と言うがここ数年は雲が多く、死にそうに暑い日は少ない。とは言うものの過日のように46℃が3日も続けば確実に食欲は減退し、食事を作る気にもなれない。だが朝30分の雨で気温が下がって生き返った。
さて毎回、湖の話で申し訳ないが、いまオバハンのアタマの中には湖の決壊模様が渦巻いている。湖を取り巻くカラコルムの山々、TVの映像で見るかぎり雪線が低い。少しでも晴れれば膨大な氷河の融水が湖に流れ込み、地滑りによって出来た自然堤を超えて流れ出すところにまで来ている。
湖からの放水量よりも流入する方が30倍以上では…まったく決壊は時間の問題だ。 

単純な比較をしてみたら…湖の長さが22kmということは、おおよそ琵琶湖くらいで、その幅は琵琶湖の3分の1くらいかもしれない。おまけに水深が100mなら、これも琵琶湖と同じくらいだ。この膨大な水が一気に溢れて下流を襲うのだ。 国際機関の調査と計算によれば決壊は今月末というが、最酷暑は6月半ばなので、決壊するとしたらその頃ではないのかとオバハンは思っているのだが。
当地の報道によれば150kmばかり離れたギルギットでも川面が15mも上昇するという。15mの上昇では川沿いのホテルはダメージを受けるだろう。そういう眼でカラコルムハイウエーの地形を見ていれば、ナンガパルバットの登り口ライコット橋は壊滅か。ダッソーの町はギリギリセーフか? カラコルムハイウエーはズタズタになって暫くは使えない等と考えて恐ろしくなってしまう。
つい先ほどは大荷物を積んだ登山隊の車が出発したから、無事にカラコルムハイウエーを抜けられるようにと、彼らからの予定を聞きながら、この3日ばかりは決壊のないことを祈り続けている。

祈りと言えば… アフガンで知り合いの邦人が行方不明になって、きょうで丸2ヶ月が過ぎた。これほど騒がれない行方不明(拉致・誘拐???)も珍しいのではないか? もっともオバハンに言わせると、初動捜査をミスガイドした人があったと思える。いずれにせよ無事でいることを祈っている。