誠心誠意

自衛隊機の派遣要請につき、「昨日、北京の日本大使館に中国政府から要請がありました」
町村官房長官の『力を入れた』言い草をTVニュースで見ながら、実に不謹慎だが「ぶふっ」と笑ってしまった。そして、パキスタン地震の二の舞いにならなくて良かったと、その学習効果を喜んだのだが…。

パキスタン地震の折にも自衛隊機は来て下さったが、それは、「海外派兵の実績を作りたいとする」日本政府の勇み足であった。 パキスタン政府が要請もしていないのに早々とやって来たものだから、空自はヘリコプター基地では隅に追いやられ、不遇を???かこった。
到着してから『要請をしていない』と言われ、それから慌ててパキスタン政府に泣きつき、要請書なるものを貰ったのは3週間後の10月下旬だったと記憶する。
だからロクなオペレーションにも参加させてもらえず、自衛隊が運んだ物資は31トンきり。アメリカの運んだ物資は3600トン。自衛隊が負傷した被災者を運んだのは2桁にも行かなかった(たぶん2人きりではなかったか?) 日本から遠路はるばるC130に小型ヘリコプターを分解して運んで来て下さって、その組み立てに要した人員約150人。組み立て日数3日。約2ヶ月余りの滞在経費。何億円という支援金は無駄に使われたと、オバハンは思っている。

今回も、それに近い支援状況になりそうだから、自衛隊機が中国へ行かないことを喜こんでいる。自衛隊の海外派兵には反対だが、仮に自衛隊機が中国へ行き、そこで反日感情をむき出しにされるのも不快だ。中国へは民間機が物資を運ぶそうだが、それが良いと思う。
TVニュースのインタヴューに答えていた一中国人の、「自衛隊機が来て、誠心誠意、救助に携わるのなら良いが…」と言うコメントにはムカついた。救援に行って現場を見たなら、不真面目になんか出来る人はないだろう。まったく…言うに事欠いて…。