報復攻撃

今月の初めに、シリアにあるイラン大使館がイスラエルによって攻撃を受けた。その折、イランの精鋭部隊・軍司令官を初めとする7人もが殺害されたことに対する報復にと、昨日、イランはイスラエルへの報復攻撃。だが、イランは報復すると声明を出しイスラエルアメリカ)に迎撃するために充分な準備時間も与えた後、ドローンとミサイルを300発も発射したから、その殆どが撃墜された。中東の大国イランとしては長年の敵イスラエルに対し、弱腰を見せられないというのもあったろう。もしイランがイスラエルに対して報復をしなければ、反イスラエルの国々から下目に見られるだけではなく、そこの武装勢力支持も失う可能性があって、プライド高いイランには、それが耐え難い屈辱だったかも。そもそも大昔からイランとイスラエルは仲が悪いが、イランがイスラエル領内への攻撃は今回が初。初だから許されるとか言う気は皆無だが、国際機関は常にイスラエル寄りだし、欧米寄り諸国もイスラエル寄りで、パレスチナの被災者を想えば、それだけでも心痛み不快だ。
国連の事務総長は、昨日の緊急会合でイランを非難。アメリカは国連の場でイランに責任を取らせると息巻いているし、「イランは従来のレッドラインを越えた」と報じられているが、この攻撃に関してのみ言うならば、イスラエルの方が先に手をだしたのではないか? そもそも国際法だの、国連決議に重きを置いていないのはイスラエルではないか??「国際法では、武力による報復は禁じられている」というが、それならばハマスパレスチナの攻撃に対し何十倍もの武力で報復をしているイスラエルはどうなんだと言いたいものだ。