紛争では、プラスとなるものは何もない

過日のパキスタン VS イランの抗争は無事、手打ちになり両国の大使交換が通常に戻りつつあってヤレヤレと思う中・・ 手打ちなどをさせたくない「武装勢力」があるのだろう、再びパキスタンとイランの国境地帯(イラン国内側、出稼ぎに行っていた)パキスタン人の労働者9人が殺害され、3人が負傷とニュースにはある。どこの国にとっても反政府勢力、反政府武装勢力というのは時には国の根幹を揺るがすものだ。とりあえずは両国の外交上の緊張を再び招いた形だが、武装勢力に振り回されて本格的な紛争に発展してプラスとなるものは何もない(大きな戦争では儲ける産軍複合体なるところもあるが) 
パレスチナイスラエルの紛争も110日くらいになり、今のところイスラエル側の強硬姿勢により終息の見込みは薄いが・・インドではイスラエルへの出稼ぎ希望者(建設業に従事)の採用活動(1万人募集)が行われていると大きなニュースだ。最大でインドでの労働賃金よりも18倍もが得られるとあって、希望者の多くは「インドで仕事がなく飢え死にするよりはマシだ。死ぬ日は決まっているから」と。既にイスラエルでは2万人近くのインド人がIT専門家や介護、トレーダーとして出稼ぎしているという。10月7日以降たくさんの外国人出稼ぎ者がイスラエルから逃げた・・もちろんパレスチナ人の労働者13万人も。だから今、イスラエルにとって労働者の補充は喫緊の問題であるらしい。
パキスタンも大学は出たものの仕事は無い・・という状態がこの10年以上も続いている。数年前まではインターシップ希望者も高望みをしていた様子だが、いまは大学を出た女性がハウスキーピングでも良い・・という風潮までが出ている。パキスタンの諸物価高騰・特に電気代の高騰によって生活苦が限界に来ていると言わねばならないのかも。人口14億の中国も大変らしく、若年層の失業率は20%以上という発表だが実際は46%とも。そして大学出が職種を選べるような状態に無いとまで言われている。世界の中で景気の良い国はいったいどこなのか??