パキスタンの政治家

汚職事件で有罪判決を受け2019年に英国へ亡命した元首相シャリフ(現首相シャバーズの兄)が4年ぶりに「パキスタンを危機から導く」と誓って帰パ。来年1月の総選挙に出馬、4度目の首相への返り咲きを狙うと。世界中の富裕層らの税金逃れを暴露した「パナマ文書」に端を発した汚職問題で禁錮10年、息子なども有罪だったか・・で、刑務所に収容されていたのに、いつの間にかドバイへ。そして英国へ病気治療と称して亡命。シャリフ元首相は20年以上もの昔にも、ムシャラフ陸軍参謀総長の追い落としに失敗して英国へ亡命、帰パして2度目だか3度目の首相になっていたから亡命からの帰パは何度目だ??シャリフの弟が現首相であることからパナマ文書を含む数々の汚職罪はどこへやら??
そのシャリフ元首相を追い落としたムシャラフ元大統領(元陸軍参謀総長)も次に来た政権では国家反逆罪?など等で死刑の判決を受けた。にもかかわらず数年後には別の裁判長が「違憲」として死刑の判決を破棄、ムシャラフはドバイだったかへ亡命してこの2月に病死。ムシャラフの後、選挙で大統領に選ばれたザルダリ(元ブット首相の夫で、ミスター20%と呼ばれる汚職王)やザルダリが首相候補にと指名した人も麻薬スキャンダルで逮捕されたり、本人もパナマ文書で有罪になっていた。
だがだが、パキスタンの凄いところは政権が代わるたびに(ムシャラフ時代に解任された)最高裁判所長官が復職して、ザルダリ大統領を含む汚職疑惑者約8000人に対して免訴措置を取ったり・・
いまパキスタンで国民に人気があるのは相変わらず正義党のイムラーンカーンらしいが、政治家は刑務所に入って「箔」が着くらしく恥と考える人はパキスタンには無さそうだ。裁判所の前で、両手にはめられた手錠のまま堂々と葉巻を吸っている政治家・・知り合いも7年余刑務所にいたが来年早々の総選挙に出馬すると意気軒昂だ。途上国の政治家は「このていど」なのだろう・・厚顔無恥でなければやって行けない!!