ネット上で氏名を公表

新聞紙上ではパキスタン各地(州)の感染者数が日々、掲載されている。今朝のパキスタン政府の発表「コロナの陽性率が4%に下がった。第3波は減少しつつあると判断する」と。オバハンが記事で気にするのは首都イスラマバードと、GBギルギット・バルティスターン州の感染者数であり、日々新たに出される「規制」だ。首都の人口は200万人余、パキスタン全土の100分の1。そこから(自分勝手に)全国的なコロナ感染者数を類推している。ここのところパキスタンでもインドでも、そしてオリンピックを控えた日本でも日々の感染者数は減っている。だがだが・・本当に減っているのか??
イスラーム精神は「恥」の文化と背中合わせの面がある。ネット上に自分の写真を載せた若い女性、「不特定多数が見るネット上に・・見られて恥だ」と、兄に殺されたというニュースもある。若い女性が村中で男性と目を見交わせたというだけで、父兄に殺されるなどという名誉殺人も後を絶たない。若い人には恋愛に対する憧れはあろう、だが自由な恋愛は今も「恥」だ。他人から指差されることは「恥」なのだ。
コロナの感染者数は本当に少ないのか?? 日々、食べるにも事欠く多くの人々、わざわざ交通費をかけて検査や治療に行ける人たちがどれだけいるというのか? 農山村では「死ぬ前に医療機関へ連れて行き、親孝行が出来た」などと言う、医者にかかれるのは贅沢の一つだ・・
前置きが長くなったが、GB州では昨年からコロナ感染者が微増でしかない。オバハンは検査数が少ないだけだろうと単純に考えていたが、GB州政府では「感染者の名前をネットで公表している」のだと。だからコロナに罹ったなどと判れば近隣に恥ずかしい。検査や治療には絶対に行けないのだと。