ワクチン接種の特典

日本ではコロナワクチンの接種に向け、ネットを使いこなせない高齢者などは電話に噛り付き、接種の予約を取るのに狂奔などのニュースがあると言うのに・・お国柄によっては接種への対応が大きく変わるみたい。東南アジアはタイ、そこの地方政府では「ワクチンを接種した人には、籤引きで仔牛が当たる」と。また、ワクチン接種のペースが減速しているアメリカでは、「独立記念日7月4日までに、成人の70%が少なくとも1回目のワクチン接種をという目標達成に向け、ビールや無料保育の提供などの特典を打ち出した」と。中には1億円超えが当たる籤や最大500万ドル(5億4000万円)から20ドルまで当たる籤を提供すると発表した州もあると言い、既に100万ドル当たった人があるとのニュースには驚きだ。アメリカではワクチンに対して根強い拒否層が10数%にも上るらしいが、パキスタンでの拒否層は、農山村部や宗教色の強い地方では半数以上だろうなぁ。先日から全国的に18歳以上のワクチン接種が可能になった。パキスタン最大の都市カラチを抱えるシンド州ではワクチンを義務化するという。パキスタン政府は年末までに7000万人(人口の30%)に接種することを目標にし、ワクチン調達に1億5000万ドルの承認。イスラーム開発銀行からも借り入れの金額と合わせて2億4000万ドルをワクチンのために準備とか。ワクチン接種の拒否層が多いパキスタン、心躍る「特典」が必要かも。
日本でも経済の活性化を期待するためとして、「ワクチン特典」を打ち出す自治体や企業もあると言うが、その前に高齢者が電話にかじり付かなくても良い態勢を整えねばな。言うている間に「予約の態勢」が取れるにしろ、特に一人暮らしで周囲のサポートがない高齢者に対する配慮は必要だわ。