ゴミはどこへ捨てるのか?

散歩途中の道の脇、少しでも空き地があればソコかしこがゴミの集積場状態になり、大量のカラスやマングース、野良猫、鶏がいつもゴミ漁りで群れている。当地の人々にとって「ゴミは自分の家内から外へ捨てるもの、自分の眼に見えなければ良い」という発想だ。腹が立つことに隣家のジジイはマメに掃き掃除をし、そのゴミを高塀越しに向こう隣の庭にセッセと投げ入れている。2年半前に引っ越して来た当初は我が家へも残飯を初めとするゴミを投げ込んでくれたが、オバハンが怒鳴って以来、それは一応、沙汰やみとなっている。市民のゴミに関する認識はそんな調子なので、1歩でも裏道へ入ると大通りを除く町の全体がゴミ捨て場状態と言っても良いくらい。
首都開発公社で働く清掃人たちは「清潔な首都」の標語通りに、表通りに関しては毎日きちんと掃き掃除をしてくれる。首都開発公社の長官が代わる都度、ゴミ集積場が設置され、人間の背丈ほどもある大きなゴミ集積箱が設置されたりするが、収集日が頻繁ではないし、その程度の物では追い付かず、辺り一面がアッと言う間にゴミ堆積場となる。おそらく2ヶ月ほど前に開発公社の長官でも代わったのであろうか、ゴミの不法投棄に罰金が科せられるようになったと。だがだが・・どこへゴミを捨てろというのか!ゴミ捨て場の設置もせずに「罰金」だけではどうにもならんがね・・
毎朝、オバハン宅の前道路を掃いてくれる首都開発公社の清掃人、「自分に幾ばくかの心づけを下さればゴミを処理します」というので、息子が契約をしたらしい。だが・・我が家のゴミは家から徒歩2分、通りを渡った道路脇の空き地にポイ投げしてあるではないの! 日本語表記のラーメン袋が混ざるゴミ・・・