日本でなら全損扱いの車が安く直った

今夏は7月上旬からのモンスーン期にはほとほと呆れるほどの降雨、パキスタン各地で洪水を起こした雨が、9月に入って以降、この70日間余には1滴も降らない。インフラが完備していないパキスタン、降り続いても降らなくても人々の暮らしは困窮する。蝗害、洪水、コロナのせいで畑仕事も十分には出来ないのか、野菜類の値段が2-3倍だ。これから寒さに向かう、物価高がどれほどになるのかと案じられるが、連日の快晴続きで爽やかさは極まれり・・で、日々、凄く幸せ。
8月半ば、表の通りに植えられ根元の直径が80㎝にも成長していたユーカリの大木が、モンスーンの雨を受け、その重みで敷地内に倒れ込んで来て車の屋根が押しつぶされ、前後の窓ガラスなども木っ端みじんに割れた。1トン以上の重さが屋根に落ち、日本でなら全損扱いになる車をモンスーンが明けて直ぐ、修理に出してみた。板金・塗装に2ヶ月近くかかったもの実に見事な出来栄えで返って来た。30数年前に職業訓練所、自動車整備科で板金・塗装に力を入れていたオバハンとしては、その出来上がりの素晴らしさと、修理にかかった値段にただただ驚き! 何人かの職人さんの2か月分の日当+窓ガラス代など等で、「サテ!クイズです!幾らだと想う??」
パキスタンの素晴らしいところは、日本でなら捨ててしまうような靴でも何でも修理に出すと、これまた数十円という信じられないような値段で直して貰えることだわ。そんなわけで、オバハンのビーチ・サンダルも捨てよう次こそ捨てようと思いながら修理をくり返し、既に8年間も履いているものな。