パキスタン全土に100億本の植林を!

2015年パリで開催された国連気候変動会議で動機づけをされ、始まったプロジェクト。パキスタンでも数年前から始まっていた植林は、当初100万本を目指していたように思う。
それを2018年に首相になったイムラーンカーンが「5年間で100億本の植林」と、野心的な号令をかけたとか。さらに、イムラーン・カーンは学童たちに対しても、「One tree, One lifeと。
そもそもパキスタン全土の森林面積は6%くらいしかない。それが都市開発、地方では盗伐などで年々、森林が激減している。20年前までは針葉樹林で青々としていた山々、ハイウエーが出来たからと昨秋、久々に走ってみたら・・ハイウエーの両脇だけではなく山々の頂まで、文字通り丸裸の山々になっていて度肝を抜かれた・・と言った具合に、森林は激減しつつある。気候変動もあり、突発的な雨などで山間部を中心に地滑りなどの被害が多くなっている近年、全国的な植林、大変結構なことだと諸手を挙げる。   
コロナのせいで都市封鎖ロックダウン、一時的に100億本プログラムは中止されていたが、モンスーンの今こそ植林の再開でとばかりに、コロナで失業した63600人の人々を雇用するといった面も備えていると言うから、なおさら結構だ。ニュースではパンジャーブやKP州を中心に植林をしているせいか、すでに3000万本ばかり植えられたのは桑、アカシア、モリンガだと言う。針葉樹林は成長が遅い、北方地域にも早く植林をとオバハンは節に願う。コロナで失職した人々は、植林のための苗床設置、植え付け、森林保護警備、森林消防士などにも雇われると言う。