歯がゆい首相イムラーン・カーン

明日9日からロックダウンが大幅に緩和される。国家調整委員会(首相イムラーン・カー ン)はコロナ感染曲線がゆっくりと上昇していることを強調。「全能の神(アッラー)のご 加護でウィルス感染の波は他の国、特にヨーロッパやアメリカで見られるほど深刻ではない」からと。     
オバハンなどは、首都圏を含めコロナ感染者が急激に増え出したと感じているが、国家調整委員会の見解は別らしい。公共交通機関を開くのは少し先のようだが、建築土木、生産に携わる(日銭を得なければならない人々)小売りなどは既に緩和されている。政府は国民の、それも貧しい人々の生活を護ることが第一義になるから仕方がないとも言える。が、この緩和によってコロナ感染がさらに加速するのは間違いない。
政府が3密の禁止、モスクの消毒・手洗いなど等を通達しているが、礼拝の写真等を見る限り、普段と変わりはなく、ビッチリ横並びで礼拝をしているものな。あそこまで皆で並んでへばりつき礼拝をする人々の気がしれない。礼拝の終わりには顔を右だか、左だかに向ける動作もある。その距離60㎝だわ・・そこで一呼吸すれば感染は間違いなしとオバハンには想えるのだが、神に護られ死ぬ日が決まっていると言い切る方々に3密禁止の説明は不能だ。
正真正銘のイスラーム国家サウジアラビアでさえも、モスクでの礼拝を中止しているところがある。エジプトでは断食月中のチャリティの食事すべて禁止(モスクでの無料のふるまい) イランも集団の祈りを避けるようにファトワイスラーム法学に基づいて出される布告)が出されているというのに・・
パキスタン政府は何かにつけ中途半端だ。政府というよりも首相イムラーン・カーンと言いかえるべきなのかな。イムラーン・カーンはイギリスで教育を受けた、民主主義やらプライバシーの保護に気遣うのは良い。だが宗教界に対しては本当に弱気だ。パキスタンの宗教界を無視しては何事も出来ないのは分かるのだが・・それにしても歯がゆいなぁ。