アフガニスタンのコロナ禍

アフガンはコロナ感染者のために、首都カーブルで1万床の隔離センターを設立するとニュースにはあり、大統領府ではすでに職員の数十人が感染。ガニ大統領も1週間前から自主隔離に入っていると伝えられている。
アフガン人の多くは、冬は暖かいパキスタンやイランに難民??として移住、春、麦の種を蒔くころになると故郷へ帰還する2重生活の者が多い。ノールーズ祭(春分)を挟んでイランからは10万人以上が、パキスタンからも同じくらいの人々がアフガンへ戻ったと伝えられている。問題はイランだ・・春分の頃のイランは、すでにコロナ禍が爆発していた。そうしたこともあって、劣悪な医療事情のアフガンでは、コロナ感染者が相当出ているに違いないとオバハンは想っているが、パキスタンと同じく実数はまったく不明だ。 
とにかく、アフガンでの隔離センターの1つは、20年ほど前の内戦時代に破壊されていた旧宮殿ダルアマンで、昨年100年目の独立記念に合わせて改装。そこが200床の隔離施設に替えられたと。国全体としては10万床の隔離施設を目指していると言うから、劣悪なアフガンの医療事情、そのくらいの感染者が出ると見越しているのだろう。何よりもイランの東に位置し、アフガン国民の大半がイランと同じようにペルシャ語を話し、生活・文化なども概ねイランに近く、すべてに大きな影響を受けていることを想えば、感染者が爆発していても不思議ではない。    
パキスタンとアフガンの国境の閉鎖により、1ヶ月以上もアフガンで孤立していたパキスタン人(殆どが運送に従事していた2000人)がパキスタンへ戻って来た。モスクで約1ヶ月もの宿泊(世界中、どこのモスクも食住、無料。雑魚寝)だったことを想えば、約半数の人間がコロナに罹患しているとあったのは間違いないのだろう。  

昨夜は晴れた空に三日月と金星のコラボレーション、爽やかな夜風と共に素晴らしかった。こうした爽やかな風を愛おしむ暮らしが何時まで続くのだろうか・・