分離不安症

一昨日、「何年も不幸だった犬、その不幸せな分を取り返してやりたい」とか、殊勝なことを書いたオバハンだが、よく考えて見れば、その小型犬から幸せを頂いているのはオバハンの方だわ。     
チワワとダックスフントの混合らしき小型犬、短毛で「ボンレスハム」に、心もち短い手足が付いているような可愛い体型。たらい回しにされた3軒の家には懐けず、人間には心を開かない臆病さ。誰にでも歯をむくと獣医さんから聞いてはいたが、地面に座り込んだオバハンの膝元に蹲り動かなかったので、そのまま貰って来た。幼い子供たちには怯えなかったが息子(男性には)怯え続け、慣れるのに2年もかかった。その上、去勢手術をしてあるにもかかわらず1~2年間は家中どこにでもマーキングをし続けた。     
今では1日中、オバハンの後をついて回り、「分離不安症」だろうと言われている。そして、オバハンの方も丸一日、遠出をした時などは、「あぁ、一緒に連れて来てやれば良かった」と思うくらい、犬と離れていると不安になる。
犬の方も2日もオバハンの姿が見えないと(日本などへ出かけると)不安にかられるらしく家中、どこへでもマーキングをして歩く。今ではスタッフたちや家族も、臆病な犬が不安に駆られているのだと解っているから、黙って後始末をしてくれているが、そんな犬をスタッフだけに任せて日本へ行けるか!という気分だ。     
田舎育ちのオバハン、周囲に緑が広がり、何匹もの犬たちに囲まれた暮らし、絶対に譲れない暮らしの条件だ。