春が行ってしまった

いきなり35℃になった。一昨日までは金網越しに入ってくる微風が気持ち良い!と悦に入っていたのに、35℃になると些か暑い。蚊も出始めているようだ。今のところ室温は24度で快適そのものだが、一気に夏だ。犬たちがカーペットの上ではなくタイルの上で寝そべるようになった。桑の実が黒く色づき地面を汚すようになった、枇杷の実が食べられそうに膨らみ黄色になっている。2020年、有難い春が行き過ぎた。     
冬から春にかけては娘が学生時代に来ていた服3-4着を借りて過ごした。この20年あまり、冬が来るたびにお借りして着続けた服はヨレヨレになり、中でも1着の着心地は最高だ。肌に馴染んだモノの良さは言葉に表せない。「身体への負担がなければ最高」「裸でなければ良し」とする価値観から一歩も抜けられないオバハンだ。   
だが、いつも思う。オバハンのような者ばかりだと経済活動は停滞化なのだろう。消費する人があるからこそ経済は回るのだと、理屈では解っている。でもでも、こんな先行きの判らない時代を迎えてしまえば、やはり消費は敵の一部くらいの心構えは必要ではないのかしらン?! 
11歳半と14歳になろうとしている子供たちはオンライン授業に勤しんでいる、14歳になろうとする方は学校のオンライン授業だけでは物足りないようだし、11歳半は宿題がないようにと四六時中、念じている。ごく普通の将来図がまったく描けなくなりつつある中、ノー天気なオバハンでさえも考え込んでしまう、先の短いオバハンに出来ることは何なのかと。 

知り合いたちのFacebookに山菜採りの話題が載るようになった。人ごみを避けて野山へ出かけることが増えたのだろう。オバハンも冷凍庫からウドの塩漬けを引っ張り出した。初夏の香りを楽しもうと思う。