経済は復活できる、死んだ人は生き返らない

「経済は復活できる、死んだ人は生き返らない」と、首相イムラーン・カーンは、さらに2週間のロックダウン延長を発表した。ほぼ全土に及ぶロックダウンは3週間が過ぎた。が、予想通りさらに2週間延長のロックダウンだ。この辺りは中国やヨーロッパ等の「前例」を見ていれば予測がつくというものだ。ビジネスをしている人、勤めている人たちには負担だろうが、パキスタンでも5月末までのロックダウンは必要だ。なんとなれば今月25日から1ヶ月間の断食月に入る、断食が終われイスラームの大祭だ。    
イスラームの連帯を強める月だ、毎夕の断食終了後は人が集まり共に食事だ・・そんな恐ろしいことは出来るだけ避けて欲しい。が、世の中には分からず屋がいる。イスラーム評議会は聖職者や一般市民に対して「政府の措置に対する協力」を求めている。が、一部の聖職者や地元有力者は「神に護られているからコロナに罹らない」と、集会を続けている。どうしょうもない石頭どもメ!    

ロックダウンが3週間も続いた首都イスラマバードインド亜大陸は、アラビア海から徐々に高度を上げ、平野部が尽きるあたりからヒマラヤ隆起が始まる。その最初の立ち上がり、原生林をそのままの残したマルガラ丘陵(国立公園)沿には大邸宅が広がり、裾野から下るに従い家屋敷が小さくなって行く。オバハンの家から裾野までは2㎞半だ。車の走行が減り、泥棒・強盗・ひったくりも増えたことから、夕方以降、町はさらに静まる。そのせいか近頃では夕方になると、群れているらしいジャッカルの声が重なって聞こえる。世界各地で鹿や白鳥、イルカが戻ったというニュースもある。当地でも家へ上がり込む猿の被害だけではなく、3日前には暗闇の住宅地をノッソリ歩く、太ったレオポルドが監視カメラに写るなど、話題が尽きない。

草餅のせいなのか、今頃になって首と肩が重い。