パキスタンには餓死者がない

終日の雨、余計に陰鬱さを感じる。きょうは金曜日、子供たちのバーチャル・スクールが終われば週末で、続いて2週間の春休み。喜んでお昼のご飯かと思いきや、2人ともがムッチャ暗い。「どないしたン?宿題がいっぱいなン?」「あぁ~~もうダメぇ~~」と騒ぐ子供たち。聞けば春休みは無くなり、このままバーチャルでの勉強が続くと言う。パソコンを介し、家に居ながら授業が受けられるとは言え、やはり隔靴掻痒の感じは免れないのではないかしらン!「学校へ行きたいよぉ~お友達にも会いたいよぉ~」子供たちがベソをかく。パキスタンの学校は全て3月初めから4月上旬まで、当面は閉鎖。進級試験も一部ではないが、ウチの子供たちのインターナショナル・スクールでは休みなしと。      
パキスタンのシンド州やバロチスターン州などは、ロックダウンに入るなり早々と(文字通り)その日暮らしの貧しい人たちへ食料の供給、尽力している。町中でも困窮者には食料の配布がある。イスラーム教徒の麗しい助け合いの精神によって、パキスタンでは餓死者が皆無だ(何年か前に、カラチで餓死者が出たと大きなニュースになり、首長が責められた) だが、隣国インドの国民14億人近い人々の中には、普段から餓死線上にいる人たちが国民の20%もいる。モディ首相が打ち出した3週間21日ものロックダウンは勇断だが、コロナ禍による死亡者よりも餓死者の方が多くなるのではないかと憂いるオバハンだ。   
ギルギットではコロナ症例が増加している。すべての陽性者は、今のところシーア派の人たちだと言う。ギルギット一番の病院での写真、危機的状況にある患者に使われているのは、過日オバハンが購入して来た酸素ボンベと同種のものだ。レギュレーターや酸素マスクにも馴染がある、フムフム、最悪の時は矢張りこれで代用が可能なのだと心もち安心?!?   
アフガンでは
医療設備の整わないことから、コロナ肺炎への集団感染予防で、10日以内に刑務所から約1万人を釈放すると発表。政府によると対象者は持病のある者、高齢者、未成年などを優先と。ただし、タリバーンの捕虜については扱いが異なるという。昨日、アフガンの保健大臣が「今の状態ではコロナによる死者が1万人もあり得る」みたいなコメントを出していたが、「敵対している輩や、凶悪犯も釈放」ということでの伏線か。市民にしてみれば心配事が増えるもんなぁ。